HDR-AS300をドライブレコーダとして使う(自作・外部電源) [ドライブ・旅行]
久々のBlog更新です。
アクションカムHDR-AS300
SonyのアクションカムであるHDR-AS300は録画モードの設定で無限ループの設定ができるので、ドライブレコーダとして使うことができます(注:Sonyはこのような使い方を推奨していません)。ただ、専用ではないので、
- 電源ONで録画開始しない
- 録画するVideoデータに日時情報や速度情報は記録されない
という基本的な問題がありますが、その一方で
- 画質がよい(解像度、色、ダイナミックレンジ)
- 明るさの変化に対する過渡応答がよい
というメリットもあります。
旅行に行った時の記録としてはより良い画質で記録されたデータで残したいというニーズに対して、専用のドライブレコーダでは役不足ですので、HDR-AS300は期待通りのデバイスです。
課題
このHDR-AS300をドライブレコーダとして使う場合にもう1つ問題があります。
これはUSB給電で録画するためには、バッテリーが必要で、録画し続けるとバッテリーも消費してしまうということです(私の環境だけでしょうか?)。
バッテリーが消費してしまうので、バッテリーの充電レベルが低い状態で電源を落としてしまうと、ある程度充電されるまで録画ができなくなってしまいます。
バッテリーを消費してしまうのも寿命を縮めてしまう原因になるので、バッテリーにも優しくありません。
外部電源の自作
そんなわけでHDR-AS300で使える外部電源を作ることにしました(自作なので、あくまでも自己責任です。何かあっても責任はとれませんのでご注意くださいね)。
いつもは楽天で購入するのですが、今回はAmazonで購入しました(Amazonの方が安かったので)。
USB給電は使えないので、DCカプラ(DK-X1)を使います。
注)このカプラの仕様は「USB電源入力:5V、2A-4A; DC出力:4.2V」とありますが、明らかに誤りです。DC/DCコンバータも何もないので、5V入力で5Vを出力してしまいます。
カプラを殻割りした写真がこちら。スッカラカンですね。
このままでは5V出力してしまうので、カプラに収納可能なDC/DCコンバータを準備します。
入力電圧は28VまでOKなので、車のシガーソケットからそのまま電源をとることができます。
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- メディア: その他
出力電圧が調整可能で、私はバッテリーの定格出力電圧である4.2Vにしました。HDR-AS300の仕様を見ると3.6Vとあったので、このくらいでも問題なく使えるはずです。
※出力電圧の測定はテスターを使って調整しました。
買ってから悩んだのは、この安いモジュールでHDR-AS300が壊れたら泣き寝入りになること。この点では精神衛生上、よろしくないです。
ちなみに楽天なら多分、これが使えるはず・・・(ShopUさんはいつもお世話になっているショップです)。
組み立て
こちらがDC/DCコンバータを組み込んだところです。右側の電源ケーブルのところはグルーガンを使って固定しました。グルーガンは100均で購入できますね。
こちらが組み込んだ後です。
そのままの状態で本体にセットすると、カプラが本体のロックに引っかかってしまうので、カプラもグルーガンを使って埋めてしまいます(ちょっと汚いですが、動作に支障はないのでOK)。
完成
セットした状態はこちらです。蓋を閉じることができませんが、これは仕方ありません。
使ってみて
バッテリーを気にすることなく録画できるようになりました。どんなに録画しても車のバッテリがなくなることは(普通は)ありません。心配なく使えるのは大きな前進です。
DC/DCコンバータ入りのカプラは動作中は結構、温かくなりますが、(触れないような)熱さにはなりませんでした(定性的ですが、温度計は持ってないので測定していません)。
HDR-AS300の動作電流
動作電流を測定しましたが、出力4.2V設定で入力5V側の消費電力は
・電源ON:3.3W
・録画中 :4.0~4.3W
でした。入力側の消費電流は800mA~860mAです。
DC/DCコンバータの効率は調べていませんが、仮にDC/DCコンバータの効率が85%とすれば、4.2V出力側は941~1010mAなので、ざっと1Aです。まぁ、このくらいなら、DC/DCのモジュールも問題ないでしょう。
新たなる課題
一方、新たなる課題も出てきました。
録画した状態でACCをOFFにする、つまり録画中に電源が切れると、録画中のデータはメモリカードには残っていますが、再生することができませんでした。
ACCをOFFする前に確実に録画をOFFする必要があります。
これは次の改善ポイントなので、対策をしたいと思います。
ドライブレコーダの記事
過去のドライブレコーダの記事はこちらです。
・ドライブレコーダー Trancend DrivePro200 レビュー (楽天ブログ)
ドライブレコーダPapago Go Safe 30G (G32G-32G)の弱点 [ドライブ・旅行]
前回のレビュー記事では安全運転支援機能について記載しました。
このドライブレコーダは画質については白トビ、黒つぶれする傾向が強く、折角、TrancendのドライブレコーダDrivePro200からアップグレードしたつもりだったのに、あと一歩というところが残念です。
解像度に関しては間違いなくPapago Go Safe 30Gの方がよいです。
推測される原因は30Gの方は400万画素、DrivePro200の方は200万画素ということです。
当然、400万画素なので解像度は高いですが、ダイナミックレンジが狭まってしまうことが原因としか思えません。詳細は"解像度"と"ダイナミックレンジ"で検索してみてください。たくさんの説明があります。
順光条件では高い解像度の画像をたたき出してくれますが、逆光条件になった途端に映像が破たんします。
こちらは順光条件での画像です。
安曇野から大町に向かってドライブ(左側は北アルプス)
コンスタントに破たんしない映像を求めるならば、200万画素程度のドライブレコーダの方が良さそうですね。
DrivePro200はGPSがないですが、1万円程度まで価格が下がってきているようです。
過去のDrivePro200のレビュー記事はこちらです。
DrivePro200にはGPSがないので時刻同期が必要ですが、ワンタッチで時刻同期する記事はこちらに書きました。
満足のいくドライブレコーダがなかなか見つからないですが、ドライブや旅行の記録にはとても便利です。
皆さんも思い出の記録に1台いかがでしょうか?
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ドライブレコーダPapago Go Safe 30G (G32G-32G)レビュー その2(安全運転支援機能) [ドライブ・旅行]
新ファームウェアが4/4にPapagoからリリースされ、しばらく使ったので、再びレビューしたいと思います。
新ファームウェアの更新内容は安全支援機能に関するものなので、画質には影響がないようです。
(メディアプレーヤーで再生したものを画面キャプチャして、縮小ソフトを使いました。日付と時間は消しています)。
取り付けが悪いのか、ブレが多くて、画質に影響を与え気味のように見えます。
画角はほぼ車の左右のピラー近くまで入ります。ちょっと左右にずらすとピラーが映りますが、センターに合わせてピラーが入らない程度です。
WDR対応ですが、やはり白トビ、黒つぶれはしてしまうのは前ファームウェアと同じ傾向でした。
安全機能に関しては興味はありませんでしたが、少し使ってみたので書きます。
30Gがサポートしている安全支援機能は以下があります。
(1)速度制限標識警告
(2)出発遅延警告
(3)ライト点灯忘れ警告
(4)ドライバー疲労警告
(5)車線逸脱警告(居眠り防止)
(6)前方衝突警告
(1)速度制限標識警告
認識率はかなり高いです。ビックリしました。ただし、街中では標識が多いので鬱陶しいです。認識しない条件は、逆光、電光式、夜間の3つで、この条件下ではほとんど認識しませんでした。
時々、誤認識します(街中で110km/hとか)。前述の通り、鬱陶しいのでOFFです。せめて同じ速度標識ならアナウンスを止めてくれればよいのですが、律儀にアナウンスしてくれます。
(旧ファームウェアでの使用レビューで、新ファームではOFFなので不明です)
(2)出発遅延警告
これは良くできています。興味ありませんでしたが、認識率も良かったので、現在もONで利用しています。
車をバックさせる時も警告します。誤認識です。GPS積んでいるんですから、この辺はもう少し頑張ってほしいですね。
赤信号が青信号になった時も警告してくれると嬉しいのですが、この機能はないようです。
(3)ライト点灯忘れ警告
これもONで利用しています。もともとそんなにこの警告が出る条件が少なく、誤警告も記憶にないです。
(4)ドライバー疲労警告
電源ON後(?)の時間指定なので、間違いようがないですね。
(5)車線逸脱警告(居眠り防止)
車線変更する時にも警告を発するのですが、そもそも車線逸脱状態を試せないので、なんとも言いようがありません。
この機能を使う時は、水平位置を合わせる必要がありますが、そもそもこのセットアップをどうやってやるのでしょうか?
小さい駐車場では難しいですし、走行中のセットアップはあり得ないですし。とりあえず、水平っぽい条件で使ってみましたが、上述の通りなのでOFFにしています。きちんとセットアップできれば、もっと認識するのでしょうか?
(6)前方衝突警告
高感度設定で利用していますが、最初はなんの警告だか分かりませんでした。それくらいの距離で反応しているようでした。
自動ブレーキをかけくれる訳ではないので、どのくらい役に立つのかは分かりませんね。
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思ったよりもよく出来ているのでビックリしました。
あと一歩、利用者視点での改善をしてもらえれば、使いたい支援機能になりそうです。